週刊 川口洋平 ~東ティモール編~ 

青年海外協力隊としてに東ティモールで2年間の活動中。生きてるみたいに生きるのだ。

【考えることを止めたらいかん】東ティモールの学校事情についての話

皆さん、こんにちわ。

 

ティモールに来てから早7か月。ここにきて再びポル語との熱い戦いを繰り広げている

アタクシ、川口です。

 

今日はティモールの学校につ

 

 

 

 

1、学校の仕組み

 

 

学校の仕組み そのものは日本と似ていて、小学校・中学校・高校・高校職業訓練高校・大学となっております。

一番の違いは【何歳~何歳が小学校】という決まりがないことでしょうか。

 

日本では小中学校が義務教育となっているので、年齢の同じ子が通いますが、ティモールでは同じクラスに違う年齢の子がいます。

アタシの配属先は職業訓練高校なのですが、1年生のクラスの中にも15歳がいたり、18歳がいたりします。

 

最初はやっぱ年齢高いやつは落ち着いてるのかなー?などと思いましたが、同じですね。一緒にキャッキャしてます。 笑

 

 

2、体罰

 

 

残念な事に体罰は普通に存在します。アタシの配属先は教会運営の学校という事もあり、体罰はあんまりないですが(それでもある。)、他の学校隊員に聞くと、出てくる出てくる。

 

体罰をしないと、良くならない」とこっちの先生は言いますが、体罰してても変わってないんだから、そろそろ違うやり方考えようぜ。と思います。

 

体罰された生徒も「やられちゃった☆」みたいなノリなので、その場しのぎでしかないんですよね。何で怒ってるのか伝わってないのです。だから、ほら、違うやり方考えようぜ。

 

 

3、授業の進め方

 

 

これは座学・実技でだいぶ異なりますが、今回は座学について。

 

基本は教科書の内容を黒板に板書、それをノートに写して、先生が説明する、という進め方です。

尚、板書は各クラスに板書係の生徒がいて、その生徒がやります。

説明も基本的には、教科書の内容と同じ事を口頭で説明するだけです。

 

あれ・・・?

 

・・・、

先生、いらなくね・・・?

 

そう、それ。

 

この授業内容だったら先生いらないと思うんですよ。

もちろん、授業によって、例えば数学とかだったら問題解かせたりとかあるんですけど。

ただ問題になってくるのが、この国の公的な教科書は全てポルトガル語表記だという事。ポルトガル語で書いてある事をテトゥン語で説明するというのが大事だったりする訳です。

 

でも、教科書テトゥン語で作ったら、問題解決ですやん。

と言うかそもそも、この進め方だったら授業 寝るわ。と思います。

アタシ自身、たまーに座学の授業入ると、眠いですもん。

 

 

4、課題 ~ 考えさせたい

 

ティモールの学校の一番の課題は、自分で考えさせる事をしない という点だと思ってます。テストでも考えて回答する問題だすと正解率がとたんに下がる。

自分で考えることこそが勉強だぞ!と言ってもなかなか伝わらず・・・。

 

そこで!

 

色々な事情がありまして、2週間前からフロントサービスと客室清掃の座学を期間限定で受け持っているのですが、これはちょうどいい!とばかりに今までとはちょっと違うやり方で座学授業進めてみてます。

 

例えば、今まで先生が説明してた部分を「説明も何も書いてあるままだから君ら分かるでしょ?アタイ、ポル語だから何となくしか分からん。アタイに分かる様に説明してみ?」と言ってグループ毎に説明させたり。(命名:俺ポル語分からない授業)

 

「これさ、こう書いてあるけど何でだと思う?ちょっとグループで分かれて話し合ってみ。そいでどう思ったか聞かせてみ?」でグループワークさせたり。(命名:あーだから、こー思う授業)

 

アタイが座学受け持つのは、一ヶ月限定ですが、うまくいったら同僚に話してみようかなどとも思ってます。

 

ちなみに最近、ポルトガル語との熱い戦いを繰り広げているのは、上記スタイルで授業するにしても、何書いてあるか分からなかったら、生徒が間違えてた時に訂正出来ないからです。

ただ、もうポル子ちゃん、難しい!!活用語の動詞が原型とどめないとかどういう事だ!!

 

いや、ポル子の事はいいんです。

とりあえず、自分で考える習慣がついたらいいなーと思ってるよという今回でした!