週刊 川口洋平 ~東ティモール編~ 

青年海外協力隊としてに東ティモールで2年間の活動中。生きてるみたいに生きるのだ。

【Rasista hakaraku fahe mundu】生まれた所や皮膚や目の色で何が分かるのさ

皆さん こんにちは。 今日は洗濯しようと思ってたのに、水が止まってるので諦めてビールを飲んでいる、そんなアタクシは川口です。

 

今日はちょっと真面目な話です。(ビール飲みながらだけど… 笑)

たぶん、途上国に住むと100%に近い確率で遭遇するであろう、【人種差別】に関する話。

 

ただ、残念なことに海外だけの話ではありません。 日本でも人種差別は横行してるし、我々もそれに加担してます。日本にいた頃のアタクシも、「私はそんなことしてない!」って思ってるあなたも。

 

 

1、東ティモールでの人種差別

東ティモールにも人種差別はあります(アフリカほどひどくはないけど)。

内容は海外あるあるの『チンチョン』とか『ジンジャオ』(以下、『アホみたいな言葉』と表記します。こんな言葉書くのもイヤ。)と言われるのが大半。

この言葉は中国の人がしゃべっているのをバカにして真似したのが始まりらしいです。いわゆる差別用語。 アフリカの人を肌の色で読んだりするのと、なんら変わらない、空っぽで空虚なアホワードだとアタイは認識しています。

 

 

ティモールでは、中国の人に対しての差別が酷いです。中国の品物使って生活して、中国の支援でインフラ整えてるのに。

日本人が受ける差別も、ほとんどがこの中国の人差別で、稀にですが、暴力沙汰になることもあるみたいです。(アタシはまだ暴力沙汰にはなったことない)

「何で日本人なのに、中国の人差別?」と思ったあなた!世界的に見たら、中国も韓国も日本も、顔一緒で見分け付かないんですよー!

 

 

ちなみにアタシ、この『中国と間違えられる問題』に関しては、何一つ気にしてません。

だって見分け付く訳ないもん。アタイだって東南アジアの人とか、西洋の人とか見たら、どこの国の人か分からんもん。そんなの気にしても仕方ないし、中国の人と間違われて腹立てるのがすでに差別だと思います。

 

問題なのは【日本人が中国の人に間違われる事】なんかでは断じてないのです。

そこだけは、間違えないで下さい。

 生まれた所が違うから差別をするのが問題!!

 

 

2、どうやって対応してるか

※以下はあくまで、比較的治安の良い東ティモール(しかもコミュニティの小さい田舎)だから出来ることも含まれてます。他の人は真似しないでね!!

 

アタシは『アホみたいな言葉』を言われたら、言った相手を自分のとこに来させます。来ないなら自分が行きます。

そして、このアホみたいな言葉の意味をしってるか聞きます。 すると、だいたいの人が意味知らないで使ってます。

たぶんですけど、ティモールでは日本で言う「ヤーイヤーイ」位の感じなんでしょうねー。

 

ただ、知らなかったからって使って良い訳では決してない。 なので、その場で【腹立ててるぜオーラ】を出しながら説明します。

アタシ「このアホみたいな言葉を使うって事は、相手に対して「俺はお前をバカにしている、俺はお前が憎い」って言ってるのと同じことなんだぞ。」と。

するとだいたい、こう言います。

彼ら「ごめん、そんな言葉だって知らなかったんだ。俺はそんな事思ってないよ。」と。

なのでアタシはこう畳みかけます。

アタシお前がどう思ってるかは問題じゃない。お前がこの言葉を使った事が問題なんだ。お前がどう思っていようが、相手は悲しむんだぞ。友達だと思ってたやつから、憎いって言われるんだから。」

 

このやりとりで、だいたいの人はその後、アホワードを使わなくなります。

むしろ、他の奴に説明してると、一緒になって説明してくれたりします。そう、ティモール人は基本的にみんな優しい。

 

ティモールチームの皆様へ、インスタ・FBの文章はこの前、授業で生徒に説明した時の文章です。使えそうだったら使ってみてちょんまげ。

 

 

3、日本での人種差別

 

これはもう言ってしまえば外国人差別です。 あなたも経験ありますよね?

中国の人や韓国の人を下に見た事。

頑張って日本語で接客してるコンビニの外国出身スタッフに対して「もっと日本語、勉強しろよ」って思ったこと。

 

恥ずかしながら、私はあります。

本当にアホみたい。外国に住んでみないと、この下らなさに気付けなかった自分がアホみたい。

 

他にも色々あると思います。何が人種差別なのか。それに気づいた時どうしたら良いのか。それはぜひ皆さん一人ひとりで考えてみて欲しいです。

そして、何より行動に移して欲しいです。声かけるだけでも、差別を受けてる人はきっと心強いはず。

 

 

4、 世界は平等ではないけれども

思うんですよ。レイシズムって世界を分断しようとする意思、そのものじゃないかなって。

そりゃあ、世界は平等じゃないし、国籍とか、経済状況とか、その他 諸々のこととかで差は生まれてしまうけど。 相手に敬意を持って接することって、そんなの関係ないはずですよね。

 

生まれた所とか、皮膚とか目の色とか、何も関係ないのに。

お互いを尊重して敬意を持って、接するだけでいいのに。

家族にそうする様に。

友達にそうする様に。

大事な人にそうする様に。

 

なのでアタシはこれからも、アホワードを言われたら、キチンと説明します。

日本でもそういうことしてる人見たら、制しようと思います。

 

 

それから一番大事にしたいこと。

アホワードを使ったティモールの人を差別しない。

差別に対しての怒りはあるけど、それで人格を否定しない。

それやったらアタイもレイシストに成り下がってしまうから。

だから、キチンと説明して、もうアホワード使わない様に約束してもらって、何なら友達にも教えてあげてねってお願いして、それで終わり!

もちろん、意味知った上で意図的に言ってくる奴は別枠ですが。)

 

Uza liafuan rasizm halo ita ema aat.

Rasizm mak inimig mundu hanesan diabu.

 

以上、マジメなアタクシ川口でしたー!!