週刊 川口洋平 ~東ティモール編~ 

青年海外協力隊としてに東ティモールで2年間の活動中。生きてるみたいに生きるのだ。

【コンフォートゾーンからの脱出】〜ティモールでお引越し〜

みなさんこんにちは。
昨日の夜からとても寒く、風も強い。こんな日には酒で暖まりたい。
そんなアタクシ 川口です。


実は昨日、引っ越ししたので、今日はその話です。


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↑奥の建物が新居!!


現在、東ティモールに派遣される協力隊員は、派遣先が家を用意してくれます。
アタシの場合も、もちろんそうでした。

配属先の敷地内にあるゲストハウス。
職場にもすぐだし、昼休みにちょっと寝に戻れるし、実に快適でした。

じゃあなぜ、引っ越したのか!!



基本的に協力隊の活動は2年。
だったらその2年で出来ることをしたい!と言うのが1番の理由です。

ゲストハウス住まいは快適ですが、ティモールの生活を知るには限界があります。

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↑ゲストハウスから見えた虹。とても快適な家でした。


そんな時に思い出したのです。
中学生の頃読んだマンガのセリフ。
「暖かい場所を出て、風に吹かれろ。」

…そう言うことか。
もっと深く知る為に、この快適さを捨てて旅に出るんだ…!!
(実際には旅でなく、引っ越しですが。)



だったらもういっそ、ホームステイじゃね?と考えた訳です。
たぶん、日本じゃ出来ないし、ここでやんなかったら、ホームステイも一生出来ないんじゃね?と思った訳です。
と言うか、ベニラレで引っ越ししようと思ったら、物理的にホームステイしかないのですが。笑

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↑素敵なベランダ付き!晴れた日にはここでビールを飲むのです。


と言う訳で、いけそうな家を探し、お願いして引っ越しました!!

ティモールの文化とか、生活習慣とか、ティモール家族と一緒に生活することでしか分からないこと、それを知りながら生活出来るとか、ヨダレもんですよ、旦那。



長くなってきたので、引っ越しに至る手続きやお家紹介はまた来週!

【祭〜Festa 10th Aniversariu Voluntariu JICA〜】隊員派遣10年イベントの話

みなさんこんにちは。
鼻水が止まらず、脱水症状の恐れを感じている、アタクシ 川口です。


先日、首都のディリで、JOCVの東ティモール派遣10年記念イベントを開催しました。
実行委員を中心に半年かけて準備をし、職種ごとのブースや、ステージショーを実施。

各ブースでは、職種を活かした展示を行い、ステージショーでは、合気道演武や、手洗い啓発ダンス、ファッションショーを。
みんな、一芸があってスゴいなー。

大使館やJICAの協力もあり、盛況の内に終わりました。

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ティモールプラザのセンターコートで開催。お客さんたくさん!!


アタシは当日MCを担当しまして、テンパりました。テンパリング川口です。

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↑イベントタイトルが祭なので、祭半纏着用。


何はなくとも無事に終わって良かったー!
ひとまずみんな、特に実行委員!お疲れ様でした!

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↑最後に撮った集合写真。

あ、ちなみに写真は全部貰い物です。
アタシは喋り続けていたので、写真撮ってないす。笑

【独立回復記念日】~東ティモールには独立記念日が2回ある!!~

皆さんこんにちわ、月曜日の夕方いかがお過ごしでしょうか?

最近は乾季に入り、肌寒くなってきたなあと思いながら、夕方盃を掲げている、そんなアタクシは川口です。

 

 

さてさて、本日5/20はタイトルにもある通り、東ティモールの独立回記念日でした。

「あれ?前にも独立記念日って言ってなかったけ?」と思ったアナタ!!正解!!

 

実は東ティモールには『独立』を銘打った祝日が2回あります。

一つ目は以前にも記事にした、11/28

こちらは【独立宣言日】となっています。1975年にポルトガルからの独立を宣言した日です。

しかしながら、翌日にはインドネシアに強制併合されてしまいます。

 

その後、1999年の住民投票を経て(8/30が住民投票記念日となっています。)2002年に主権を回復した日(事実上独立した日)が5/20であり、独立回復記念日なのです。

 

 

そんなこんなで、乗り合いバスで30分程のベルコーリと言う村でセレモニーがあると聞き行ってきました。

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↑ベルコーリに続く道。

 

 

セレモニーは近隣の小学生達による行進と国旗掲揚、最後に偉い人の話という流れです。

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↑セレモニーの様子、奥で行進してます。

 

日本にいるとなかなか意識しない、『独立国である』ということの誇り

東ティモールに来てからは、事あるごとに感じています。

それと同時に文化を守り、継承していくことの大切さも。

 

任期終わったら、20年ぶりに剣道再開してみよっかなー。やりたいなー!

 

 

【おまけの写真】

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↑疲れ果てて、式典中に休憩中の小学生達。そりゃあ立ちっぱなしからの行進30分は疲れるよねえ。

 

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ティモールで見つけた弁当Tシャツ。

 

【フェスタと通信簿とお菓子】〜フェスタなのか何なのか分からなくなった話〜

皆さんこんにちわ。
パソコンで更新しようと思ったけど、電波が悪いのでやっぱりスマホから更新することにした、アタクシは川口です。



何だか最近、電波悪いんですよ。何ででしょーねー。
と言っても特に困りもせず生活していますが!!


さてさて、本日はまたまたフェスタの話です。
先日 土•日の2日間、フェスタがありました。

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↑町のメインストリートもフェスタ仕様!


ドン•ボスコさんと言う神父さんと、マリア•マザレロさんと言うシスターさんのフェスタです。
町の教会ではドン•ボスコさん、アタシの学校ではサンタ•マリア•マザレロさんのフェスタをやりました!


学校では、このフェスタに合わせて生徒の保護者が来校し、成績の報告(通信簿も親御さんに渡す!!)したり、ミサしたり、エキスポ(生徒が作った料理を、生徒がサーブしたり、お菓子とかを販売したりする学習成果発表会的な) したり、同時に色々行いました。
途中で何をしているのかよく分からなくなったのはアタシとアナタのヒ・ミ・ツ♡

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↑通信簿渡してます。まるで表彰式。

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↑親御さん達に作ったお菓子販売してる様子。

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↑VIP招待客にサーブしてる。アタシと生徒2人も何故か招待席に座ってるし 笑

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↑エキスポ前、突如始まったダンス。レッツダンス!


尚、生徒達は通信簿が親御さんの手元に渡るまでの間、ソワソワしながら「先生、俺 赤点あった?」のオンパレード。いやいや、今更気にしても手遅れだで。


その後はお約束のダンスですねー。
ダンスしながら、エキスポで残ったお菓子食べて、アボガドジュース飲みます。

そこからの片付け!!
生徒「疲れたから片付け明日にしようよ!」
先生「俺だって疲れてるんだ、でも明日学校休みだから、お前ら来ないだろ!今日やるんだ!」

だから、先に片付けた方が楽って言ったじゃーん。



おまけの写真

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↑土曜日夜の様子。隙あらばダンス。踊りだせ老若男女!

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↑土曜日夜の教会前、こちらでもダンス。踊り狂え老若男女!

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↑ファンタ。落花生味と見せかけてイチゴ味。何で落花生書いた?

【これがホントの天然温泉】〜ワイカナ温泉に行ってきた話

皆さんこんにちわ。
最近、前にも増して電波が悪く、ブログのサイトにアクセス出来ない。そんなアタクシ川口です。

何ででしょうね?
何かここ一ヶ月ですっごく悪くなった気が…。

はい、更新していない言い訳でした!


さてさて今回は先日、行ってきたワイカナ温泉の話です。
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ティモールの温泉と言えば、マリアナ県のマロボ温泉が有名どこですが、ベニラレにもあるのです!


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ベニラレからガタガタ揺られることおよそ1時間半。車を降りて、10分ほど歩きます。


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てくてく歩いてると、見えてきた!


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ここがワイカナ温泉!!
整備なんてしてあるわけがありません!これが本当の天然温泉だ!!


ちなみに我々が行った時は近所の親子連れが入ってました。このあと、お父さんが石鹸で体洗ってました。日本だとアウトだけど、ここはティモール。気にしな〜い。


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なお、温泉とは言っても、温水プールくらいの温度なので温泉卵とかは出来ません。
でも、やっぱりつかるの気持ちええ。


なお、ワイカナ温泉までは乗り合いバスなど無いので、車をチャーターせねばなりません。
さらに道もすっごく悪いからなかなか気軽に行けない!笑

それでも行きたい!と言う方はアタクシ川口まで!

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【おやつは途中で買いましょう】~超遠足に行ってきた話~

皆さん、こんにちわ。

またまた更新の間がかなーり開いてしまった、アタクシ 川口です。

 

期間が開いてしまったのには色々と理由(言い訳とも言う)があるのですが、それはさておき、昨日の遠足の話です。

 

本の学校同様、ティモールの学校でも遠足(の様なもの)があります。

日本の遠足と比べると大きな二つの違いがありました。

 

①おやつは300円ではない。

 むしろ途中、お店があると止まって買います。最初に降りた奴は皆にパシられる。

 そう、最初に降りたら負け。

 

②移動距離

 距離がハンパない。大迫選手なみにハンパないって!

 

 

遠足というくらいなので、遠いのはいいんですよ。

でもね?限度ってあると思うんです。限度を超えた遠足は遠足じゃない。

超遠足だ。

 

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↑途中休憩中の集合写真。とりあえず写真を撮りたがる。休憩でもなんでも隙あらば写真。

 

 

朝5時に出発して、夜20時に帰り着くって何!!?

お陰で体がバッキバキです。

 

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↑出発時、暗くて写らない。笑

 

 

今回の行き先はロスパロスという東ティモールの一番東の県でした。

とっても風光明媚!

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 ↑遠くに見えるはティモールみんなの憧れ、ジャコ島! 

 

 

途中、所々で休憩と言うか、寄り道をしながらの工程ですが、最終目的地のロスパロスでは、地元の方にロスパロスの地理やタイス(ティモールの伝統的な布、県によって模様が違う。)について説明してもらいました。

 

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ポルトガル植民地時代の建物前で話してくれました。

 

 

尚、行き帰りどちらも、とちゅうでバスが止まると撮影大会の始まりです。

言っちゃえば、『遠足と言う名の撮影大会』

 

人のカメラ借りて、ものすごい量の写真とるんですよね、彼ら。

そんでもって、その写真を「後でちょうだい!」とかも無いから、何で撮ってんのさ!

とずーっと思ってたんですが、ふと思いました。

 

「これは彼らにとっての娯楽。娯楽に意味を求めるのは止めよう。好きに撮りまくればいいさ!」

 

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↑いつ、どこであろうと、突然始まる撮影会。

 

 

でもカメラ、貸さないけどね!!

 

そんな、アタクシ川口でした!

 

 

 

~おまけ~

撮影大会スナップ集

 

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【考えることを止めたらいかん】東ティモールの学校事情についての話

皆さん、こんにちわ。

 

ティモールに来てから早7か月。ここにきて再びポル語との熱い戦いを繰り広げている

アタクシ、川口です。

 

今日はティモールの学校につ

 

 

 

 

1、学校の仕組み

 

 

学校の仕組み そのものは日本と似ていて、小学校・中学校・高校・高校職業訓練高校・大学となっております。

一番の違いは【何歳~何歳が小学校】という決まりがないことでしょうか。

 

日本では小中学校が義務教育となっているので、年齢の同じ子が通いますが、ティモールでは同じクラスに違う年齢の子がいます。

アタシの配属先は職業訓練高校なのですが、1年生のクラスの中にも15歳がいたり、18歳がいたりします。

 

最初はやっぱ年齢高いやつは落ち着いてるのかなー?などと思いましたが、同じですね。一緒にキャッキャしてます。 笑

 

 

2、体罰

 

 

残念な事に体罰は普通に存在します。アタシの配属先は教会運営の学校という事もあり、体罰はあんまりないですが(それでもある。)、他の学校隊員に聞くと、出てくる出てくる。

 

体罰をしないと、良くならない」とこっちの先生は言いますが、体罰してても変わってないんだから、そろそろ違うやり方考えようぜ。と思います。

 

体罰された生徒も「やられちゃった☆」みたいなノリなので、その場しのぎでしかないんですよね。何で怒ってるのか伝わってないのです。だから、ほら、違うやり方考えようぜ。

 

 

3、授業の進め方

 

 

これは座学・実技でだいぶ異なりますが、今回は座学について。

 

基本は教科書の内容を黒板に板書、それをノートに写して、先生が説明する、という進め方です。

尚、板書は各クラスに板書係の生徒がいて、その生徒がやります。

説明も基本的には、教科書の内容と同じ事を口頭で説明するだけです。

 

あれ・・・?

 

・・・、

先生、いらなくね・・・?

 

そう、それ。

 

この授業内容だったら先生いらないと思うんですよ。

もちろん、授業によって、例えば数学とかだったら問題解かせたりとかあるんですけど。

ただ問題になってくるのが、この国の公的な教科書は全てポルトガル語表記だという事。ポルトガル語で書いてある事をテトゥン語で説明するというのが大事だったりする訳です。

 

でも、教科書テトゥン語で作ったら、問題解決ですやん。

と言うかそもそも、この進め方だったら授業 寝るわ。と思います。

アタシ自身、たまーに座学の授業入ると、眠いですもん。

 

 

4、課題 ~ 考えさせたい

 

ティモールの学校の一番の課題は、自分で考えさせる事をしない という点だと思ってます。テストでも考えて回答する問題だすと正解率がとたんに下がる。

自分で考えることこそが勉強だぞ!と言ってもなかなか伝わらず・・・。

 

そこで!

 

色々な事情がありまして、2週間前からフロントサービスと客室清掃の座学を期間限定で受け持っているのですが、これはちょうどいい!とばかりに今までとはちょっと違うやり方で座学授業進めてみてます。

 

例えば、今まで先生が説明してた部分を「説明も何も書いてあるままだから君ら分かるでしょ?アタイ、ポル語だから何となくしか分からん。アタイに分かる様に説明してみ?」と言ってグループ毎に説明させたり。(命名:俺ポル語分からない授業)

 

「これさ、こう書いてあるけど何でだと思う?ちょっとグループで分かれて話し合ってみ。そいでどう思ったか聞かせてみ?」でグループワークさせたり。(命名:あーだから、こー思う授業)

 

アタイが座学受け持つのは、一ヶ月限定ですが、うまくいったら同僚に話してみようかなどとも思ってます。

 

ちなみに最近、ポルトガル語との熱い戦いを繰り広げているのは、上記スタイルで授業するにしても、何書いてあるか分からなかったら、生徒が間違えてた時に訂正出来ないからです。

ただ、もうポル子ちゃん、難しい!!活用語の動詞が原型とどめないとかどういう事だ!!

 

いや、ポル子の事はいいんです。

とりあえず、自分で考える習慣がついたらいいなーと思ってるよという今回でした!